大切な会議は出雲で

▼神を迎える稲佐の浜（左）と神々が旅立たれる万九千神社（右）

　11月、山陰は冬を告げる季節風にみまわれます。
薄日が射したかと思うと急に暗くなり雨やミゾレが降り、風神・雷神が勇んでやってきたかのような天気を出雲では「お忌み荒れ」と呼んで代々神在月の特有の天気として伝えられ、冬の到来を知らせてくれます。
　今月、アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）が久しぶりに横浜で開催されました。一方、出雲地方では神在の月にあたり、今年は15日に神迎祭がおこなわれました。
　神在祭は全国の神々が出雲にお集まりになり、約1週間会議をして次年の再会を願って旅立たれる恒例行事です。ＡＰＥＣの首脳陣にくらべても数え切れない程のたくさんの神々が集まる千年以上続く伝統ある会議です。毎年日本全国から八百万の神々が出雲にお集まりになるのですが、今年は日本だけではなく、何かと話題が多い中国からこの会議に参加されたようで、なんでも季節外れの黄砂に乗って出雲にお越しになられたと聞きます。（笑）
　中国からのお客さんは日本の神々と一体どんな話をなさったのでしょうか、尖閣諸島の領有の話？環境問題？それとも国債の購入なども話されたでしょうか？意外にも今の日中外交にくらべて神々の会議はスムーズだったかもしれません。
　その昔、国譲りをされた時、大きな戦いを交えたという記録は見当たりません。きっと、譲る側と譲られる側で深い話し合いがおこなわれたことでしょう。歴史的にも出雲人の奥底には「祈る心」「和譲の精神」があるといわれます。（北川泉氏著『神話と出雲人の心』より）
　話し合いの長い歴史や精神を踏襲して大切な会議は出雲でされたら良いのではないかと思います。神々の元で話し合い、その後みなさんでお酒を酌み交わす直会（なおらい）がある会議です。
　我が国の立ち位置が微妙な外交、膨張するアジア経済の中、伝統ある出雲の話し合いの歴史をならっていただきたいと官邸や外務省にモノ申したい気分になった今日この頃でした。（や）

年賀状

　最近は年賀ハガキの年賀状ではなく、携帯電話やパソコンで手軽に送る年賀メールを利用する人が増えています。そんな年賀状離れをなんとかしようと、新しい年賀状郵送サービスが開始されたのをご存知ですか？
　メールアドレスやTwitterアカウントを知っていれば、相手の住所や名前を知らなくても年賀ハガキが送れるという、現在のネット社会に適合した年賀状郵送サービスです。なぜ住所を知らない相手に年賀状を送れるのかというと、送りたい相手のアドレスに「○○さんからの年賀状を預かっています」という内容のメールが届き、受取OKなら住所などを入力し、年賀状が届くという仕組み。インターネット上で年賀ハガキを購入し､印刷工場から直接年賀状の制作〜発送をするので、差出人に受取人の個人情報が伝わることなく郵送が可能です。
　今年はTwitterユーザーの増加で、大晦日から元旦にかけての年賀メールが通信網に膨大な負担をかけ、メールがなかなか送れないという事態が予想されます。そんなイライラを感じることないよう、今年はこの新しい年賀状サービスを利用してみてはいかがでしょう。最近は年賀メールしか送っていないなぁという人も、メールとは違うハガキの新鮮さが受取人に伝わることと思います。利用料金もスポンサーの広告付きハガキなら48円／枚、標準デザインなら78円／枚と購入しやすい価格設定です。（ふ）

弊社社員が気がついた　「ちょっといい話」を連載しています

　新入社員の私ですが今回、初めてラジオＣＭなどを作ることとなりました。ラジオは音や声でしか表現できないため、情報をできるだけたくさん入れるのがいいのか、イメージ部分を大切にするのかなどと非常に考えさせられました。
　見えないということは、聞きやすく、風景など情景、映像が頭に浮ぶように、言葉を並べ、メッセージをデザインしていかなければなりません。同じ意味の言葉でも、言い方や並べ方などで共感していただけるかどうか大きな差が出ます。最も適した言葉を選び、あてはめる作業は大変苦労しました。大変だからこそ学ぶことは非常に多く、お客様や先輩方に支えられてつくることができました。
　私にとっては毎日が勉強であり、初心を忘れず新しい事にチャレンジし、ひとつづつ学んでいこうと思っています。（さ）