ブータン的な目標

　「私にもベンツが買える」と聞きました。
私はベンツへの憧れは無いし、セレブには程遠い身です。近頃の円高に対するユーロ・ドル安から国産の大衆車とベンツの円建て価格はあまり変わらなくなっているそうです。

　円高によってガソリン価格がいつになったら下がるだろうかと期待し、スコッチウイスキーやフランスワインを安く買うことができ、輸入マグロや牛肉が安価にいただける恩恵に感謝しますが、割安感から購入を重ねるとついつい出費が重なります。

　アメリカのジャーナリスト エド・ハウは「世の中の難しい課題の1つは、バーゲンも金がかかるということを女性に納得させることである」という名言を残していますが、私も同じで、目先の価格に惑わされて購入し、後で御蔵入り品にため息をつくこともしばしばです。直して使ったり、衣類を再利用したりして大切に使うことは分かっていても、ついついモノを買い過ぎてしまいます。

　円高によって経済が上向く声は聞こえてきません。逆に輸出産業が痛手を受け、厳しい価格競争に晒され、本社や工場を海外に移せば、下請け企業をはじめ雇用を守ることができなくなり、国益に反するという論調ばかりが聞こえてきます。
実際、私は円高の恩恵を受け輸入品などの消費が増えており、仕事でも直接円高の影響はありません。

　ニュースは円高で悲観的になり、円安の時でも輸入品の高騰によって悲観論をかれこれ数十年は繰り返しています。為替や経済のアップダウンに一喜一憂することはこの辺で卒業して、幸福感の視点を取り入れてみてはどうでしょうか。

　ブータンでは経済指標だけで豊かさを計るＧＮＰやＧＤＰではなくＧＮＨ（Gross National Happiness）国民総幸福感が国家目標と聞きます。金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指す考えから生まれたそうです。

　鳥取・島根県は共に人口、経済規模共少ない一方で高い持ち家率、一人当たりの居住面積も広いし、殆どの家にはたくさんの電化製品が並び、車も何台か保有しています。その反面「ゆとり」や「コミュニティー」が薄くなってきています。ここらで数多引継いできた歴史や伝統文化、そして元々深い結びつきがあった地域を更に深めるためＧＴＨ（Grosstottori（鳥取）Happiness）やGNH（Gross Shimane（島根）Happiness）を目指してはいかがでしょうか。（や）

「十一月十八日」は何の日？

　「11月18日」は『土木の日』です。知っておられましたでしょうか？

土木の２文字を分解すると、十一と十八になることに由来しています。この日には、全国各地の工事現場で見学会などの様々なイベントが実施されます。ありがたいことに、今年の「土木の日」に、島根県の西部の道路工事現場でのイベントの企画運営のお手伝いをさせていただくことになりました。

　詳細についてはまだ決まっておりませんが、イベントでは、土木技術が社会基盤の整備に果たす役割や、事業に対する理解を深めてもらえるように、現場にて体験を通して学習できる参加型の見学会にしていきたいと思います。

　先日、浜田の水族館アクアスに行ってきたのですが、お盆で道路も混んでいたことから、なんと松江から３時間もかかり、これだったらいっそ大阪の海遊館にでも足を運べば良かったと思いました。山陰道を早く整備していただくためにも、任されたイベントでは道路の必要性をきちんと理解していただけるように頑張ってまいります。（あ）

弊社社員が気がついた　「ちょっといい話」を連載しています

　鳥取市では８月６日から１５日までの１０日間を「しゃんしゃんウィーク」とし、多彩なイベントが開催されました。
１４日にはしゃんしゃん一斉傘踊りが行なわれ、シャンシャンと鈴の音を鳴らしながら、傘の波で鳥取の街を彩りました。

　今年は東日本大震災で大きな被害を受け、伝統ある夏祭りを開催できない地域があります。
そんな中、「震災で亡くなった人たちの冥福を祈りたい」　「地域の絆を取り戻したい」という思いから、避難先や仮設住宅で生活している地元の人たちが集まって開催を決めた祭りもあるそうです。

　人それぞれ、いろいろな「思い」を抱え日々過ごす中、祭りをきっかけに少しでも元気を取り戻してほしいと思います。
がんばろう！日本（ひ）