無人ヘリコプター

　クリスマスや年末年始は町中を走る宅配業者さんが増えてますが、将来は無人ヘリコプターが荷物を自宅の庭や玄関先まで届けてくれることになるかもしれないお話です。

　書籍等をネットで販売するグローバル企業アマゾンは、昨年お客様に届ける荷物を小型ヘリコプターで配達すると表明しました。今年8月に米国内での飛行試験の許可をＦＡＡ（連邦航空局）から許可を得、実験を重ね、早ければ来年にも実用化するそうです。

　私たちがアマゾンで注文した書籍などは既存のトラック便配達から無人のラジコンヘリが自宅まで届けるそうです。陸送から空中輸送に変えることで、より速やかに届くといっています。

　「ドローン」と呼ばれる無線ヘリはの名は「雄ミツバチ」の意ですが、無人飛行機として軍需用として開発がすすめられ、その後、電池やセンサーの軽量化・低コスト化により民間向けの活用ができるようになりました。アマゾンは、書籍をはじめ家電・衣類・日用品まで広く取扱う黒船企業。先進的に「ドローン」の実用化を目指しており、お客様の位置情報等を設定し、自律飛行で往還し、繰り返し飛行することで多くの荷物を運べるとみています。

　人々が鳥のように自由に「空を飛んでみたい」という願いは、ライト兄弟がはじめて飛行に成功してから約1世紀。飛行機技術は軍事利用から発達し、やがて民間に普及し、航空機は早くて便利な交通手段となりました。本田技研工業では創業者本田宗一郎の航空参入の宣言以降、ホンダジェットの開発が進められ、来年は国産の自家用ジェットを販売するそうで、また一歩飛行機が身近なものになります。

　弊社も「ラジコンヘリ」利用にチャレンジしています。空撮の延長から「もっと手軽に」「もっと安価に」のご要望に応えるもので、技術グループと連携してすすめています。一例はラジコンヘリにＧＰＳを搭載し、万が一電波障害などで操縦不能になっても自律帰還でき、詳細位置に飛行できるように安全第一をモットーに試行中です。ヘリは一定の条件下であれば、カメラやビデオを搭載し、高度100ｍ程度からリモコンでシャッターを押したり、録画が可能です。ただ今施設の空撮や公共事業の利用を模索中です。（や）

鳥取の冬と道路事情

　私の子ども頃は、冬休みになると、辺り一面雪景色で雪遊びを楽しんだものですが、近年は雪の降り方が少なくなりました。なので、スキー場はかきいれ時にもかかわらず、雪がなく、冬休みシーズンにお客を呼べないという年があると聞きます。

　今年は冷夏と言われ、その影響かいつもより寒くなるのが早く、そして雪の降り方も多いと感じます。今年、スキー場は繁盛することを願っています。

　そんな雪が降って有難い人がいる一方、私たち通勤・通学している者にとっては、雪はやっかいなものです。特に車社会の地元では、雪（事故）で一度道路が塞がれてしまうと、身動きが取れなくなり困ってしまいます。

　その原因のひとつに鳥取は道路が少ないことが挙げられます。主要な幹線道路が一度塞がれてしまうと迂回路が無いため、全く身動きが取れなくなってしまいます。都会では、道路はこれ以上必要ないと言われていますが、地方ではまだまだ必要な箇所が随所にあります。

　私の通勤ルートである国道９号の白兎海岸付近は、普段でさえよく混みあい渋滞が起きているのですが、雪が降ると普段３０分の通勤時間が、２時間以上かかることもざらです。

　この渋滞を緩和するべく現在、鳥取西道路が建設中ですが、3年後Ｈ29年に完成予定ということ。少しでも早くできて冬の通勤がスムーズになることを切に願います。（ふ）

弊社社員が気がついた　「ちょっといい話」を連載しています

　12月22日は冬至。一年で陽が最も短い日で、寒さが厳しきくなるこの日に柚子湯に浸かると一年間風邪をひかないといわれています。

　柚子は味噌、胡椒、ジャムの他菓子・ジュース・焼酎など嗜好品としてなじみ深く、柑橘系独特の爽やかな香りは数多くの料理と相性も好く、素材をひき立ててくれるありがたい果物です。

　手軽な万能食材柚子ですが「桃栗三年柿八年」の後に続く句に「柚子は九年でなり下がる、梨のばかめは十八年」と続きます。作家の壺井栄は、色紙に「桃栗三年 柿八年 柚の大馬鹿十八年」という言葉を好んで書いていたと言います。「長年辛抱して実る」という意でしょうか、「辛抱してコツコツ重ねれば収穫も多い」とも受け取れます。

　年の暮れ、長年重ねた柚子のチカラを湯に浮かべて、一年の疲れを癒したいものです。（こ）