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2013年12月号

  

司馬さんと支倉常長

 この一年お客様には大変お世話になり、ありがとうございました。

 今年も数々のウン十(百)年の節目がありましたが、私はまず司馬遼太郎生誕90年をあげます。12月8日、72年前の太平洋戦争開戦の日に「司馬遼太郎の遺産」「歴史からの視線〜日本人は何ものか〜」が放送され司馬さんの歴史感を改めて教えられたようで思わず唸ってしまいました。

 というのは、はじめての受賞作「梟の城」の直木賞受賞時に、当時審査員だった吉川英治から「歴史の勉強が不足している」と指摘を受けたそうです。それに一念発起した司馬さんは自費で1000万円以上もかけ、綿密な取材を重ねて書き上げた作品が「竜馬がゆく」だそうです。後の大作「坂の上の雲」に至っては、40歳代の殆どを充てたとのことです。また全ての作品は「日本人は何ものか」を自分に返す答えだったそうです。私の敬愛する司馬さんのルーツを垣間見たようです。

 そしてもうひとつは、仙台藩(藩主伊達政宗)が当時隆盛を誇ったイスパニア(スペイン)に交易を求め、支倉常長率いる慶長遣欧使節団が出帆して400年目です。この頃の日本国内は関ヶ原の戦い(1600年)の後で、家康が直轄領でキリスト教を禁止(1612年)し、地元では松江城が築城(1611年)された頃です。仙台藩はイスパニア人の力を借りたとはいえ、自前で50m以上の木造船を造り、太平洋航路でスペイン領アカプルコ(現メキシコ)まで航海をしたことは驚きです。(6年後にまた帰路使節団を迎えに行ったので、太平洋を2往復しています。)

 はじめて太平洋を渡ったのは、勝海舟などを乗せてアメリカ渡航した咸臨丸(オランダ建造)だったと私は習いましたが、その約250年前の出来事を知って驚ろきました。それも一藩の交易のためですから、現在なら県の役人が経済人を連れて外国の元首に交渉するようなものです。

 仙台藩は出帆の2年前、慶長大地震・津波(1611年)に被われています。400年後、東北大震災により甚大な被害を被りました。出帆を記念して1996年に建てられた「サン・ファン館(復元船係留)」も先の大震災と津波で船と建物が損壊しましたが、今年11月に再開館を果たしています。

 薄識の私は節目の年の出来事に出会うと興味が湧き、新しい発見に気づかされます。新しい年にはまた次なる出会いが楽しみです。(や)






今年のニュース

 今年も残すところわずかとなりました。一つひとつ思い出し鳥取県の今年を振り返ります。

@全国植樹祭、とっとりグリーンウェーブ、全国都市緑化とっとりフェア、エコツーリズム国際大会
 天皇、皇后両陛下をお迎えして県内で48年ぶりに開催された全国植樹祭をはじめ一連のイベントを通して、緑・自然・観光について考えさせられた出来事でした。

A鳥取自動車道全線開通
 鳥取県東部と関西圏を結ぶ「鳥取自動車道」の西粟倉―大原IC間8.8キロが開通し、鳥取IC―佐用ジャンクション間の全線62.3キロがつながりました。鳥取―大阪間は約2時間半に短縮され、観光や企業誘致が期待されます。

Bスカイマーク就航
 米子鬼太郎空港にスカイマークが就航しました。神戸、成田、茨城の3路線が開設され、さらに来春には、羽田、新千歳、那覇の3路線も計画されています。誘客促進に向けてキーポイントなるのが、「お・も・て・な・し」ではないでしょうか。

C前田昭博さん人間国宝
 鳥取県在住で初の人間国宝が誕生しました。前田さんは白磁の技を追及され、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。私の里の家が近所だったので、小さいころ遊んでもらいました。

D豪雨相次ぐ
 この夏、各地で豪雨被害が相次ぎました。特に、江府町や米子市では、観測史上最多の時間雨量を記録。激甚災害について考えさせられました。

EガイナーレJ3降格
 サッカーJ2のガイナーレ鳥取は、5勝16分け21敗でリーグ最下位の22位。JFLのカマンターレ讃岐との入れ替え戦にも敗れ、来季に新設されるJ3に降格が決まりました。是非とも、また来期J2に戻ってくる事を祈ります。

F全国初、「鳥取県手話言語条例」成立
 手話を言語として認める全国初の「鳥取県手話言語条例」が10月8日、鳥取県議会で全会一致で成立しました。来年「障がいを知り、共に生きる」を大会テーマに、第14回全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会が開催されます。

G吉田さん、リヤカー徒歩世界1周達成
 鳥取市の吉田正仁さんがリヤカーを引きながら、ユーラシア、北米、オーストラリアなど30数カ国、約4万キロを踏破しました。米子市の加藤彰さんも10年かけて自転車で約14万キロを走破。鳥取県は「栄光のチャレンジャー賞」を2人に贈り、偉業をたたえました。

来年もたくさんの素晴らしいニュースが聞けますように。(し)






弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています

 今月、和食が「日本人の伝統的な食文化」としてユネスコの無形文化遺産へ登録されました。国内食文化としてははじめてです。

 昔から伝わる野菜や魚を中心とする"一汁一菜"が見直されたと思います。また大豆を代表とするタンパク源などが、肉など脂質の多い食品と比べて高く評価されたようです。

 海外の方々にはわかりにくかった昆布とカツオで取るダシの「うま味」が世界の一流シェフに理解され"新しい味"として注目が集まりつつあることは嬉しいことと思います。

 しかし見渡せば、多くの街にファーストフードのハンバーガーショップが点在し、コンビニやスーパーにはインスタントやレトルト食品、手軽な惣菜が所狭しと並んでおり、また、これを使えば「○○味」の調味料のなんと多いこと。

 世界共通の「甘い・辛い・苦い・酢っぱい」の味に和食ならではの「うま味」。さてわが家でもカツオを「かく」ことからはじめましょうか。(こ)



ぐるない出雲8号(今月発行(2013年12月))→




 

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