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2016年3月号

  

尾道松江線開通から1年

 「行く春や 鳥啼き 魚の目は泪」(芭蕉)奥の細道へ旅に出かける際、別離の寂しさと長旅の不安な心境を詠んだ有名な句です。お彼岸が過ぎ、寒さが和らぐと、ちょっと早めの旅に出かけたくなります。
 陰陽を横断する尾道松江線全線開通から1年が経ちます。私は高速料金の無料とガソリンが安価だったことも追い風になり、手軽な旅としてこの道路を利用しました。芭蕉の句のような不安はなく、山陽の風景や味覚、山海の自然を「ちょっとそこまで」感で体験できました。
 この道路を使った旅の魅力のひとつに、行き先がいくつも選べることがあります。終点尾道から東西に山陽道が分れ、東は福山・倉敷市方面に、西は三原・竹原・呉市方面に、もちろん終点尾道で観光することもできますが、市内を跨いで、南へしまなみ海道を経由して因島・生口島・伯方島から四国方面にも足が運べます。また、尾道迄の途中の三次・世羅方面にも観光地はあり、四方面に行き先が選べます。
 例えば、鞆の浦(福山市)へは尾道JCTより約1時間。尼子の戦国武将山中鹿之助の首塚を祀る静観寺があります。秀吉から播磨国上月城をまかされ尼子復興を願ったもの、毛利軍に捕らえられて備中国阿井(高梁市)で命を落とし、首を鞆の浦まで運ばれました。ここは歴史的な観光地であり、出雲ゆかりの地でもありました。
 私は早朝に出発し、瀬戸の山々を歩き、温泉で汗を流し、名物料理をいただき、観光地を巡り、もう一度ご当地のグルメを頂く「2山・1湯・1観・2食日帰り」の忙しく、欲張った旅を幾度か体験しました。
 この道路のお陰で、曇天・雪景色の山陰から抜出て、晴天の下で山を歩けます。食材やグルメの違いは知っていても、因島の柑橘類の畑を見て、実際に食べる体験は旅の醍醐味です。地形やアクセス、その地の歴史的背景からか、大企業の工場がたくさんあるなあ~と思いました。維新後、約150年間で山陰と違う発展をしたと実感します。日本の動力源エンジンのような地域として工場が建ち、軍艦がつくられ、人々が集まり、町が発展し、流通などの周辺産業も育ち競争力をつけたのだろう…と。昨今は鉄鋼・造船など、既にアジア諸国に生産拠点が移った産業は、今後どのように変わるのかと思いを巡らせます。
 同時に尾道松江線で結ばれた山陰の果たす役割も見えるように思います。(や)

尾道(千光寺から市内を望む)


山中鹿之助首塚(福山市鞆の浦)


背油たっぷりの尾道ラーメン


生しらす造り(倉橋島)


島根県の観光客

 今月、2015年の島根県への観光入り込み観光客延べ人数は、前年比0.2%減の3,313万2千人だったと発表がありました。県によれば出雲大社の「平成の大遷宮」効果が落ち着いた中、松江城の国宝指定や、中国横断自動車道尾道松江線の全線開通により、前年に比べて微減にとどまったとの見方でした。仕事柄、現地の声を聞くことが多いのですが、宿泊施設は前年並みの宿泊者数を維持できているとの声がある一方、立ち寄り施設では貸し切りバスの制度改正等でバスツアーが減り、入り込み客数が減っているとの声を多く聞きました。
 観光客の中でも、外国人観光客数はここ数年堅調に伸びています。しまね国際観光推進協議会調査の2015年観光施設利用者数では、韓国・香港・中国・アメリカを中心に前年比2倍以上の月も存在します。島根県は外国人観光客の入りこみ客数が全国でも少ない県ではありますが、昨今はインバウンド対策に消極的だった施設も目を向けつつあります。弊社では比較的早くからインバウンド用のホームページ・パンフレット・施設案内タブレット・インなどを手がけています。インバウンド対策のご相談はウェブプランまで。(い)

弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています

 冬の山陰の味を紹介します。古くからの飲食店街、天満町の一角にある大衆食堂でいただいた漁港浜田の「煮食い鍋」です。
 それは鍋にお醤油と味醂ベースのダシに、サザエやゴボウ・大根等の野菜を入れます。煮立ったら、切り身にしたサバを入れ、サバに火が通るまでに、ワカメとアンコウの白子をサッとダシに通し、「早う、召し上がって」とまず女将さんが、取り皿に盛ってくれます。それからサバをいただきますが、タコやイカ等も次々と鍋に入れます。
 それぞれの具材をフーフーして味わい、地酒もすすみます。この料理のタイトルは鍋ですが、甘辛いダシの味付けはすき焼きです。「昔はサバがたくさん獲れたのでサバを多く使った」と女将さん。寒い日に家族や仲間が鍋を囲む、浜田の幸が豪快に入った郷土料理でした。(こ)

煮食い鍋


サバ・具財


 

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